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【禁聞】沸き上がる民衆の恨み 元旦から抗議事件頻発

2013年01月09日

 【新唐人2013年1月10日付ニュース】2012年、マヤ人が予言したような世界の終末は現れませんでしたが、中国の民衆は長年終末のような暗黒の中で暮らしています。汚職官僚による強制立ち退き、城管の横暴、公安・検察・裁判所の収賄不正、陳情者に対する暴力による阻止や迫害、集団抗議に対する残酷な鎮圧等々、数え切れない流血事件が中国各地で上演されているのです。第18回共産党大会に一縷の希望を持ち、新指導部の改革を期待していた民衆が、残酷な現実を目の当たりにしたとき、その絶望は彼らを覚醒させています。

 
近年、中国各地では毎日、数百件の集団事件が発生しています。不完全な統計によると、2010年だけでも集団事件は18万件にも上り、この数字は年を追って激増しています。特に2012年、中国共産党の日を追っての高圧的な統治と政府官僚の極度の腐敗は、中国民衆の長年の恨みを前人未到の頂に到達させました。中国各地では警察と民衆の衝突、チベット人の焼身自殺、官僚殺害、警官襲撃、政府の包囲、万人に上る陳情、大規模デモ抗議等が頻発しています。
第18回共産党大会の開催に伴い、現状にほとんど絶望した中国民衆は、微かな希望を共産党の新指導部に寄せ、彼らが改革に出て、腐敗を懲らしめることを期待しました。しかし、新指導部発足後、インターネット実名制度の公布、ネット上の告発に対する無視、各地の汚職官僚の一層の暗躍、元旦には数千人の陳情者が逮捕される等、これら事件は中国民衆の心に最後まで残った希望の火を打ち消しました。絶望は民衆の恨みを徹底的に沸きあがらせ、我慢に我慢を重ねた民衆たちも次から次と家を出て、様々な方法でデモや抗議、反腐敗、反鎮圧の列に入って行きました。
中国の憲政学者 陳永苗さん
「現在の国家指導者は既に腐食した鋼鉄の大型機械の比較的大きなボルトにすぎず、この大型機械の良好な動きをもたらす術が彼にはありません。この国はもう救いようがありません」
元旦前後だけで、中国では十数件の重大な集団事件が発生しています。たとえば、2012年12月30日、雲南省臨滄(りんそう)市では数百人の農民が道路に繰り出し、土地代を呑み込んだ地元官僚に抗議しましたが、武装警察の鎮圧に遭いました。
2012年末、湖南省洪江(こうこう)市では、水力発電所建設のために農民2万5,000人を強制的に移住させようとして、5日間に農民4人が自殺をもって抗議。
さらに広東省東莞(とうかん)市では農民工数千人が派出所を包囲し、警察官数百人と対峙。仕事で負傷したのに直ちに応急手当を受けられなかった四川籍農民工のために抗議を行ったのでした。
2013年元旦、湖南省邵陽(しょうよう)市では城管の暴力で運転手が負傷。数千人の群衆が怒って城管の車両を横転させました。
湖南省の運転手 劉さん
「もう麻痺してるよ。こんなことは何度も見てきたから。この体制が人に害を及ぼし、すでに悪性循環となっている、反腐敗なんて俺は信じない。公務員なんか全員が汚職官僚だよ! 清廉な官僚なんて一人もいない。俺は奴らの宣伝なんて聞かない、事実だけを見る」
これと同時に、全国各地の陳情者は、先人の屍(しかばね)を越えて北京へ繰り出しています。彼らを待っているのが陳情阻止、拘束、逮捕、迫害、さらには労働教養判決であることを熟知しながら、陳情者たちは依然として陳情を繰り返しています。逮捕されても、釈放されればまた陳情を続けます。命をもって自分の権益を守らざるを得なくなった陳情者もあります。1月3日、陝西省から来た陳情者が絶望の末、天安門に押し入り、城門の上から飛び降り自殺をはかりました。
「六四天網」責任者 黄琦さん
「彼らは各界に説明する必要があります。中国では民衆の冤罪と苦しみは訴える場所すらないため、飛び降りや自殺等の極端な手法を採用せざるを得ず、民衆のこのような状況は好んでそうしているのではなく、仕方なくこのような道を歩かされているのです」
黄琦さんは、度重なる陳情を経て陳情者たちは、中国の多くの問題は個人の問題だけではなく、社会全体の普遍的な問題であると最終的に悟ったと語りました。そして、これらの社会問題と矛盾を作り出しているのはほかでもない現有の社会制度であり、今や陳情者と覚醒した人々は、彼ら自身の問題だけでなく、社会全体および現有の体制を変えようとし、この一党独裁の政権を打ち倒そうとさえしているのです。
新唐人テレビがお伝えしました。
 
(翻訳/松本 編集/坂本 ナレーター/村上 映像編集/工)
 

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